2013年2月27日水曜日

水を飲むときの注意点その5、汗を多くかいた時は水分補給に加えて塩分も補給する事

「汗を多くかいた時は水分補給に加えて塩分も補給する」と一言で書きましたが、塩分の補給にはある条件が必要です。


基本的に、「汗をかいた⇒水分補給」というのが鉄則です。


■自発的脱水に注意!

しかし、多量の発汗後に水のみを大量に飲むと血液中の塩分濃度が低下するので、身体は塩分濃度を回復させようと尿を大量に出してしまいます。
このとき、水を飲む意欲も失われていますので、結果的に脱水状態になってしまいます。
このような事を防止するためにも塩分補給が必要なのです。



■いつどんな時に塩は必要なのか

ですが、日本人はナトリウム摂取量が多いので普段から「水分補給⇒塩摂取」というのは必ずしも必要ではありません。
日本高血圧学会は、高血圧の人は夏場に汗をかいても、原則として塩の摂取は制限するようにと言っております。


以前、ためしてガッテンに出演された信州大学大学院医学系研究科の能勢博教授によると

1.夏場でも日常生活で「ジワジワと出る汗」の場合は塩分補給は不要
2.夏場、屋外での作業や運動の際に出る「玉のような汗」は塩分も一緒に排出されているので塩分補給が必要

と言われていました。


ちなみに、身体から塩分が出ているかどうかは、汗で濡れた服が乾いた後に塩が吹き出ていないか、または汗を舐めてしょっぱくないかで判断出来ます。


日本高血圧学会は、高血圧の人も夏場、屋外での作業や運動をして大量の汗をかいたときは塩分補給が必要だと言っています。
しかし、この場合もかかりつけの医師に事前に相談していただくのが一番良い方法です。


■普段から天然の塩を使ってみてはどうでしょう?

天然の塩は精製された塩に比べて、カリウムを多く含んでいるものが多いです。
カリウムは、身体の中でナトリウムとは反対の作用をする身体に必須の物質です。
また、身体の中のナトリウムを排出する働きを持っている物質です。


普段からカリウム含有量が多い天然塩を摂取することで

1.ナトリウムとカリウムのバランスのとれた状態に近づける事ができる
2.汗を多量にかいて塩分補給をすべきか迷った時にも、精製された塩よりは害は少ないはずです。


ただし、腎臓に病気をもたれている方は、カリウムが排出できず「高カリウム血症」などになる恐れがありますので、かかりつけの医師に相談していただいた方がいいと思います。


■スポーツドリンクも有効です!

普段飲む飲料としてはオススメはしませんが、夏場に運動や作業をして多量の発汗をした場合は、スポーツドリンクを飲むことで崩れた電解質バランスを急速に回復出来ます。
そう言った特殊な場合については、便利なものとして活用されるといいと思います。

ただし、 スポーツドリンクには糖分が含まれていますので、日常的に飲むのはオススメしません。


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